人々が「神々の島」と呼ぶバリ島の中心部に位置するブサキ寺院は、神秘と信仰の交差点で、その存在は訪れる者全てに深く響く宗教的なパワースポットです。この壮麗な寺院がある地域は自然豊かで、寺院自体は高台に建っており、パノラマのような壮観な景色が見られます。
ここでは、日常の喧騒から離れ、一日中静寂の中で深い瞑想に耽ることができます。ブサキ寺院への道のりは、まるで時間を遡るような感覚を味わわせ、心と魂をリフレッシュする絶好の機会です。
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ブサキ寺院(Pura Besakih)とは

ブサキ寺院は、インドネシア・バリ島東部のアグン山の斜面にあるブサキ村にある寺院群です。バリ島の「母なる寺院」として知られるこの寺院群は、バリ島で最も大きく、最も神聖なヒンドゥー教の寺院です。
約30の寺院からなるブサキ寺院は、地域社会の精神生活において重要な役割を担っており、バリ島のヒンドゥー教徒にとっての巡礼地となっています。
本殿
ブサキ寺院の中心にそびえるのが、最も神聖とされる「ペンナタラン・アグン(Pura Penataran Agung)」です。この本殿はアグン山に向かって建てられており、石段を登るごとに厳かな空気が漂います。多層の塔(メル)が美しく並び、ヒンドゥー教の三大神に捧げられた神殿が祀られています。
神殿は一般の観光客が立ち入ることはできませんが、外からでもその荘厳な姿と装飾の美しさを十分に堪能できます。大祭の際には多くの信者が祈りを捧げる、バリ島の精神文化の象徴ともいえる場所です。
家族寺の本山
ブサキ寺院は、バリ島に無数に存在する「家族寺(プラ・カワ)」の本山とされており、すべてのバリ人にとって精神的なふるさとのような存在です。バリ・ヒンドゥー教においては、各家族がそれぞれの寺院を持ち、祖先や守護神を祀る習慣がありますが、その信仰の源流ともいえるのがこのブサキ寺院です。
バリ島全土から人々が定期的に巡礼に訪れ、特別な儀式の際には伝統衣装に身を包んだ参拝者で境内が埋め尽くされます。ブサキ寺院を訪れることは、バリ人にとって信仰と先祖への敬意を表す重要な行為なのです。
ブサキ寺院の周りを囲む寺院
ブサキ寺院の魅力のひとつは、中心の本殿を取り囲むように配置された約30の小さな寺院群にあります。それぞれが異なる村や血族、信仰対象に基づいて建てられており、参拝ルートをたどりながらさまざまな祈りの形に触れることができます。
たとえば、「プラ・バトゥ・マデッグ」や「プラ・ダラム・ブサキ」などが代表的な寺院で、建築様式や装飾にも微妙な違いが見られ、興味深い観察ポイントです。これらの寺院はすべてが一体となってブサキ寺院を形成しており、その重層的な信仰構造こそが、バリ・ヒンドゥー文化の深さを物語っています。
ブサキ寺院の魅力

ブサキ寺院は、バリ島最大かつ最も神聖なヒンドゥー教の寺院で、「バリ・ヒンドゥーの母なる寺院」とも称されます。最大の魅力は、その規模と歴史性、そして深い霊性にあります。神殿群は20以上の複合体からなり、それぞれが特定の神々に捧げられています。
建築様式や彫刻が神々への敬意を示す一方、自然環境との調和も感じられます。また、バリの伝統芸術の粋を凝縮したような鮮やかな祭事や儀式が頻繁に行われていることも見逃せません。
ブサキ寺院の見どころ

ブサキ寺院は、バリ島最大にして最も神聖なヒンドゥー教の寺院で、「バリ・ヒンドゥーの母なる寺院」とも称されます。
標高約1,000メートルのアグン山の斜面に位置し、壮大な神殿群と美しい自然に囲まれた神秘的な雰囲気が魅力です。また、一年を通してさまざまな祭りや宗教儀式が行われ、バリの伝統文化を体感できる特別な場所でもあります。
ブサキ寺院の壮大な神殿群
ブサキ寺院はバリ島最大の神殿群であり、その規模と歴史性が観光の大きな魅力です。この地には20以上の神殿が点在しており、それぞれが特定の神々に捧げられています。
神殿群は、一つ一つが独特の建築様式や美しい彫刻で飾られており、訪れる者を古代の世界へと誘います。特に最も大きな神殿である「プナタラン・アグン寺院」は見逃せません。その壮大さと精巧な装飾は、バリ島の神聖な信仰を象徴しています。広大な境内を巡りながら、バリの宗教と歴史の深さを実感できるでしょう。
豊かな自然との調和
ブサキ寺院は、バリ島最高峰のアグン山の麓に位置し、その雄大な自然と見事に調和しています。標高約1,000メートルにあるため、寺院からはバリ島の広大な景色を見渡すことができ、特に晴れた日には、遠くまで続く緑豊かな丘陵や海岸線が望めます。
境内には石造りの階段や寺院が点在し、その間には色とりどりの花や熱帯植物が生い茂り、まるで神々が住む聖域のような雰囲気を醸し出しています。また、寺院周辺の森林には野鳥やリスなどの野生動物も生息しており、バリ島の自然の豊かさを感じながら散策を楽しむことができます。
鮮やかな祭りと儀式
ブサキ寺院では、一年を通して多くの祭りや宗教儀式が行われ、訪れる時期によって異なるバリの伝統文化を体験することができます。中でも「オダラン」と呼ばれる寺院の創立記念祭は、特に華やかで、バリ全土から信者が集まり、祈りを捧げます。祭りの期間中、寺院は色鮮やかな装飾で飾られ、供物が並び、ガムラン音楽が響き渡る中、伝統舞踊が披露されることもあります。
また、満月や新月の日には特別な儀式が行われ、白や黄色の伝統衣装を身にまとった参拝者たちが寺院内で祈りを捧げる光景は、非常に厳かな雰囲気を醸し出します。こうした祭りや儀式の期間に訪れると、バリの宗教文化の奥深さをより深く体感することができます。
ブサキ寺院のベストシーズン

ブサキ寺院(Pura Besakih)は、標高約1,000メートルのアグン山中腹に位置しており、一年を通して涼しい気候に恵まれていますが、訪れる時期によって寺院の表情や楽しみ方が異なります。
それぞれの季節や行事の特徴を踏まえ、自分に合ったベストシーズンを見つけてみましょう。

乾季
乾季(5月〜10月)は、ブサキ寺院を訪れるのに最も適したシーズンです。この時期はバリ島全体の降雨量が少なく、爽やかな晴天が続くため、観光にぴったりな気候条件がそろいます。ブサキ寺院は広大な敷地と石段、複数の寺院群からなる構造のため、足元が乾いていて歩きやすいことは大きなポイントです。
晴れた日には、背景にそびえるアグン山の雄姿がくっきりと見え、寺院と自然が一体となった神聖な風景が広がります。また、乾季は空気が澄んでいるため、写真撮影にもおすすめな季節です。
雨季
雨季(11月〜4月)は、突然のスコールが多く観光にはやや不向きに思われがちですが、ブサキ寺院ではしっとりとした幻想的な雰囲気が楽しめる貴重な時期でもあります。寺院を覆う石造りの建物や苔むした階段が雨に濡れ、しっとりと深みを増した風景は、まるで時が止まったかのような静寂さを演出します。
また、観光客が少ないため、ゆったりとした時間を過ごせるのもこの季節ならでは。雨具や滑りにくい靴の準備は必要ですが、荘厳な雰囲気をじっくり味わいたい方にはおすすめです。雨の合間に差し込む光と霧が織りなす景色は、乾季とはまた異なる魅力を持ちます。
寺院の創建記念祭
ブサキ寺院を最も特別な空気の中で体験したいなら、210日ごとに行われる創建記念祭「オダラン」の時期が絶好のチャンスです。この祭りはバリ暦に基づいて開催され、地域中から正装をした信者が集まり、寺院全体が神聖な装飾や供物で彩られます。
期間中はガムランの音色が境内に響き渡り、伝統舞踊や祈りの儀式が絶え間なく行われ、普段とは全く異なる賑やかで荘厳な空間が広がります。この時期に訪れることで、バリ島の信仰文化の核心を肌で感じることができ、深い感動を味わえるでしょう。オダランの日程は年ごとに異なるため、事前に確認しましょう。
デンパサールからブサキ寺院への行き方

バリ島の首都デンパサールからブサキ寺院は約60km、車で北東に2時間ほどの距離です。カーチャーターやタクシーで1日かけて行くこともできます。
最も便利な移動手段はタクシーや配車アプリ(GojekやGrab)を利用する方法で、所要時間は約1時間30分~2時間(交通状況による)です。それぞれのメリットを理解し、旅のスタイルに合った手段を選びましょう。


タクシー
タクシーを利用する場合、デンパサールからブサキ寺院までの所要時間はおおよそ2時間で、距離は約60kmです。料金は交渉制か配車アプリ(Grab、GoJek)によって異なりますが、片道でおおよそ400,000〜500,000ルピア(約4,000〜5,000円)が目安です。
タクシーは直接目的地に行けるため、手軽で快適な移動手段ですが、往復利用する場合は乗車時に待機や帰りの交渉をしておくのがベターです。時間が限られている旅行者や短期滞在の方におすすめです。

カーチャーター
ブサキ寺院を観光ルートに組み込むなら、カーチャーターが最も便利です。8時間〜10時間のチャーターで料金はおおよそ600,000〜800,000ルピア(約6,000〜8,000円)ほど。
ドライバー付きで自由にスケジュールを調整できるため、ウブドやキンタマーニなどの近隣スポットと組み合わせて観光したい方には特におすすめです。

ブサキ寺院観光の所要時間
ブサキ寺院の観光にかかる所要時間は、おおよそ1.5〜2時間が目安です。境内は非常に広く、30以上の寺院が点在しているため、ゆっくり見学したい場合は余裕を持ったスケジュールがおすすめです。階段が多いため歩きやすい服装と靴で訪れるのが理想的です。
本殿を中心に巡ったり、周囲の寺院群を含めて写真撮影や説明をじっくり楽しみたい場合は、2時間以上かけても飽きることはありません。信仰の中心地らしい厳かな雰囲気を、静かに堪能できる時間を確保しましょう。
ブサキ寺院観光のためのポイント

バリ島最大の寺院であるブサキ寺院は、「母なる寺院」としてバリ・ヒンドゥー教徒にとって最も神聖な場所です。標高約1,000メートルのアグン山の斜面に位置し、壮大な景色と厳かな雰囲気が広がります。
しかし、一般の観光地とは異なり、訪れる際には服装やマナーに注意が必要です。また、広大な敷地を効率よく巡るための工夫や、特別な祭りに合わせて訪れる楽しみ方もあります。ブサキ寺院をより深く体験するためのポイントを紹介します。
適切な服装
ブサキ寺院はバリ・ヒンドゥー教の最も神聖な寺院の一つであり、観光客も適切な服装で訪れることが求められます。短パンやノースリーブは禁止されており、男女ともに膝が隠れる長ズボンやスカートを着用する必要があります。さらに、参拝時には「サロン」(腰に巻く布)と「スレンダン」(腰紐)の着用が必須です。
これらは寺院の入口でレンタルまたは購入できますが、事前に準備しておくとスムーズに入場できます。特に宗教儀式が行われる日は厳格な服装規定が適用されるため、神聖な場所にふさわしい格好を心がけることが大切です。
ガイド付きツアーで参加する
ブサキ寺院は30以上の寺院が集合した複合寺院群で、細かい建築様式や神話的背景を理解するのは難しいかもしれません。そこでおすすめなのが、ガイドによる案内です。バリ・ヒンドゥー教の儀式や神々についての解説を聞きながら回ることで、より深い理解が得られます。
ガイドは寺院の歴史やバリの宗教観を詳しく説明してくれるため、単なる観光以上の体験を味わえるはずです。
特別な祭りに合わせて訪問する
ブサキ寺院では年間を通じて様々な祭事が行われますが、特に注目したいのがオダラン(寺院の創立記念日)やガルンガン・クニンガンの期間です。この時期には多くのバリ人が寺院を訪れ、伝統的な衣装に身を包み祈りを捧げます。
壮大な儀式や華やかな飾り付けを見ることができるため、通常の訪問とは一味違う体験ができます。ただし、祭事期間中は混雑が予想されるため、早めに到着し、駐車場や周辺の状況を確認しておくことがおすすめです。
ブサキ寺院体験談

ブサキ寺院を訪れたとき、私は寺院群の壮大さと精神性に畏敬の念を抱きました。寺院に続く長い階段の両脇には堂々とした龍の像があり、寺院の建物自体もバリの伝統建築でした。
周囲の丘や田園地帯のパノラマビューは美しかったです。ガイドの方が寺院にまつわる興味深い話を聞かせてくれたので、視覚的な楽しみだけでなく、豊かな文化的体験もできました。
ブサキ寺院周辺のおすすめ観光スポット3選
ブサキ寺院の周辺には、バリ島の壮大な自然や歴史的な名所が点在しています。アグン山の神秘的な風景や、美しい水の宮殿ティルタ・ガンガ、のどかな田園風景が広がるシデメンなど、それぞれ異なる魅力を持つスポットを巡ることで、バリの魅力をさらに深く楽しむことができます。それぞれの特徴と所要時間を参考に、ぜひ旅程に加えてみてください。
アグン山
アグン山はバリ島の最高峰であり、標高3,031メートルを誇る活火山です。ブサキ寺院の背後にそびえ、バリ・ヒンドゥー教において最も神聖な山とされています。登山コースもあり、頂上からはバリ島全体を見渡せる壮大な景色が楽しめます。

ティルタ・ガンガ・ウォーター・パレス
ティルタ・ガンガ・ウォーター・パレスは、ブサキ寺院から車で約1時間の場所にある水の宮殿です。1946年にカランガセム王国によって建てられた庭園で、美しい池や噴水、彫刻が点在し、幻想的な雰囲気を醸し出しています。特に、石の飛び石を渡りながら池の上を歩くスポットは、人気の写真撮影スポットとして有名です。

シデメン
シデメンは、ブサキ寺院から車で約40分の場所にある静かな田園エリアです。広大な棚田が広がり、バリ島の伝統的な農村風景を堪能できます。観光地化されていないため、素朴でのどかな雰囲気が魅力。
トレッキングツアーに参加すれば、美しいライステラスを歩きながら現地の暮らしに触れることができます。アグン山を背景にした絶景を楽しみながら、ゆったりと過ごすのにぴったりなスポットです。

まとめ
ブサキ寺院は、その美しい建築と周囲の景色、神聖な雰囲気で、訪れる者を引きつけ、心を安らげます。自然との調和を極めた寺院は、神々の島バリの真髄を表現しています。バリ島を訪れる旅行者は、この古代の聖地を訪れ、そのパワーを体験することで、人生の新たな視点を見つけることができるでしょう。
ブサキ寺院は、あなたのバリ旅行のハイライトとなること間違いなし。ブサキ寺院への旅は、ただ単に観光地を訪れるのではなく、一段と深い意味を持つ体験へと変わるでしょう。