レゴンダンスはバリ舞踊の中でも華やかな踊りと美しいガムランの伴奏が印象的なダンスです。バリの伝統芸能に興味があるなら、ぜひ鑑賞してもらいたいのがレゴンダンス。
観光客向けに披露されているため、気軽に体験できます。今回はレゴンダンスについて、その見どころや楽しみ方を紹介します。
- バリイク(バリ島で人気のオプショナルツアーを見る)
バリイクでは高い満足度を誇るオプショナルツアーを多数掲載しております。いろんなオプショナルツアーがあるため、どれを選べばいいのか迷いますよね。
バリイクではバリ島在住のコンシェルジュが無料でご相談に乗ります!
利用無料で面倒な登録ナシ!LINEでサクッと質問できちゃいます。
レゴンダンス概要
レゴンダンスは、バリ島を代表する伝統舞踊の一つで、優雅で洗練された動きが特徴です。もともとは王宮でのみ上演されていた格式高い舞踊で、美しい衣装と華麗な手の動きが観客を魅了します。ストーリー性のある演目が多く、神話や歴史を背景にした幻想的な世界を楽しめます。
レゴンダンスとは
レゴンダンスとはバリ島の伝統的舞踊の一つです。その振り付けはかなり複雑で、ガムラン音楽に合わせてダンサーたちが華麗なダンスを披露します。レゴンダンスにもさまざまな種類がありますが、一般的に観光客向けに演出されるのはバリ・レゴン・クラトンダンスです。
レゴン・クラトンダンスでは、バリの伝統楽器であるガムランが奏でる音楽をバックに、女性ダンサーが踊ります。レゴンダンスはバリの重要な文化遺産であり、レゴンダンスを鑑賞することで大切な伝統文化の保存に貢献することができます。
レゴンの意味
「レゴンダンス」という名称は、滑らかな動きを表す「レッグ(Leg)」という言葉に、ガムランを意味する「ゴング(Gong)」が組み合わされてできた名前です。
つまり「レゴンダンス」は、ガムラン音楽を伴うしなやかなダンスを意味するのです。その名の通り、レゴンダンスにはガムラン音楽が欠かせません。ガムランの伴奏にのって、女性ダンサーが優雅に踊る姿こそ、レゴンダンスの美しさなのです。
バリ島のレゴンダンスの歴史

レゴンダンスの起源は古く、バリ島の王宮文化と密接に結びついています。もともとは神聖な儀式の一部として生まれましたが、次第に宮廷舞踊として発展し、バリ島の貴族たちの間で愛されるようになりました。現在では観光向けの公演も多く行われ、その優雅な踊りは世界中の人々を魅了しています。
伝説の起源
レゴンダンスはバリの宮殿舞踊として、19世紀後半に確立されたと考えられています。きっかけは、当時の王子の一人が深刻な病におかされたときに見た夢が発端とされています。夢の中で、美しく清らかな二人の天女がガムランの旋律に合わせてダンスを踊っていました。そのダンスはとても優雅ですべての動きが完璧でした。この夢を見た王子はしばらくして元気になりました。
病気から回復した王子は、夢で見た天女の仮面を職人に作らせ、ベテランの振付師にダンスの振り付けを作るように命じたのです。そして神聖な仮面が作られ、レゴンダンスの全振り付けが完成し、サンヒャン・レゴンという名前で最初の舞踊公演が行われたといいます。王子が見た夢の通り、レゴンダンスは二人の少女によるパフォーマンスが披露されます。
伝統的には初潮をむかえる前の少女がダンサーとして舞台に立ちます。満月の夜、宮殿の中庭で行われるのがもともとのスタイルでした。二人の少女は常に扇を手に踊りますが、ときおり「コンドン」と呼ばれる、扇子を持たない踊り子が参加することもあります。19世紀に始まったレゴンダンスですが、20世紀初頭にはいったん衰えてしまいます。
他のバリ舞踊の人気におされ、レゴンダンスは徐々に忘れられていきました。レゴンダンスの価値が再認識され復興活動が始まったのは1960年代後半のことでした。レゴンダンスにまつわる古い資料が掘り起こされ、バリ舞踊の一つとして再び脚光を浴びるようになったのです。こうして、レゴンダンスはバリ島のアイデンティティの一部として完成されました。複雑で繊細な振付、豪華な衣装、そして伝統的なガムラン音楽は、現代の観客に深い感銘を与え続けています。

バリ島のレゴンダンスの美しさ:振り付け、衣装、音楽

レゴンダンスの踊り子は、伝統的には思春期前の少女たちが採用されます。彼女たちは5歳くらいから訓練を行い、成長した後は王族や裕福層の妻として嫁ぐのが通例でした。
レゴンダンスの踊り子は社会的にも高いステータスを持っていたのです。現在にいたっては、この伝統は継承されておらず、成人した女性が踊ることもあれば、女装した男性ダンサーが踊ることもあります。
繊細な振り付け
レゴンダンスの振り付けは、しなやかで洗練された動きが特徴です。特に指先、手首、足の動きが細かく計算されており、ダンサーは美しくしなやかに体を動かします。指先を反らせながら、リズムに合わせて手を広げる動作や、つま先立ちで歩くようなステップは、舞踊全体に軽やかさを与えています。
振り付けの中には、神々への祈りや、王族の威厳を示す動作が取り入れられており、単なる美しさだけでなく、神聖な意味も込められています。
豪華な衣装とその意味
レゴンダンスの衣装は、バリ島の伝統的な織物や金箔で装飾された華やかなデザインが特徴です。ダンサーは金色に輝くヘッドピース(頭飾り)をつけ、王宮の貴族や神々の使者のような優雅な雰囲気を醸し出します。衣装は、繊細な刺繍が施されたカンバヤ(ブラウス)と、バティック模様が描かれた布で構成されており、王族の格式を表現するための装飾が施されています。
特に、ゴールドを基調としたデザインは、神聖さと高貴さを象徴し、レゴンダンスがかつて王宮でのみ披露されていた歴史を感じさせます。衣装にはそれぞれ意味があり、たとえばダンサーが頭にかぶる金色のクラウン(王冠)は、神々の力を受けた存在であることを象徴。手に持つ扇子は、優雅さと高貴な女性の振る舞いを表しています。
音楽
レゴンダンスは、バリ島の伝統的な楽器「ガムラン」の生演奏とともに披露されます。ガムラン音楽は、金属製の打楽器や竹製のフルート、太鼓などで構成され、神秘的で幻想的な雰囲気を作り出します。音楽のテンポは場面ごとに変化し、穏やかな場面ではゆったりとしたリズムが流れ、クライマックスでは激しくテンポアップします。
この音楽の変化に合わせて、ダンサーも動きを変え、物語の感情を表現します。また、ガムランの響きには神聖な力が宿るとされ、レゴンダンスが神々に捧げる舞踊であることを強調しています。レゴンダンスとガムラン音楽が一体となることで、より神秘的で魅力的な舞台が完成するのです。
レゴンダンスの物語
レゴンダンスにはいくつかの種類かありますが、観光客向けに上演されるのはたいていレゴンクラトンと呼ばれるものです。クラトンはインドネシア語で宮殿を指す言葉です。
12世紀から13世紀に描かれたパンジ(Panji)物語を題材としたものです。ラセム王と、彼の求婚を拒否するレンジクサリ王女の物語が、3人の女性ダンサーによって表現されます。
物語のあらすじ
ラセム王はダハ王国の娘レンジクサリ王女にプロポーズしますが、王女は拒否しました。王女はすでにカフリパンのラーデン・パンジと結ばれていたため、求婚を断ったのでした。ところが、諦めきれないラセム王は王女を誘拐するという恥ずべき行為にいたります。妹が誘拐されたことを知った王女の兄は、宣戦布告をしラセムに向かいました。
この知らせを受けてラセム王は戦場に向かいますが、戦場に到着する前に王女を助けに来たガルーダ鳥に妨害されます。ガルーダとの戦い、そして王女の兄との戦いにより、最終的にラセム王は命をおとしてしまうのです。
序の舞:侍女のダンス
物語は、王宮に仕える二人の侍女が登場し、優雅な踊りを披露するところから始まります。彼女たちは、バリの宮廷文化の優美さを象徴する存在で、流れるような手の動きと柔らかいステップで観客を物語の世界へと引き込みます。
侍女のダンスは、静かで穏やかな空気を作り出し、これから始まる物語の壮大さを予感させます。彼女たちは、王宮の庭を優雅に歩きながら、物語の舞台を整えていきます。
ラセム王とレンジクサリ王女の登場
やがて、物語の主人公であるラセム王が登場します。ラセム王は力強く堂々とした動きで、王としての威厳を示しながら舞台を歩きます。彼は、敵国の王女であるレンジクサリに恋をし、彼女を自分の妃に迎えたいと願っています。
一方、レンジクサリ王女は美しく優雅な姿で登場し、繊細なステップとしなやかな指の動きで観客を魅了します。彼女は気高く、王の求愛に簡単には応じない強い意志を持った女性として描かれます。
侍女が加わり3人のダンス
ここで、再び侍女たちが登場し、ラセム王とレンジクサリ王女とともに踊ります。侍女たちは王女を守るように優雅に舞いながら、王の求愛を静かに見守ります。
このシーンでは、3人の踊りが絡み合い、感情の流れを美しく表現します。王の情熱、王女の慎重な態度、そして侍女たちの静かな見守りが、繊細な振り付けの中で展開されます。
恋に落ちるラセム王
ラセム王は、レンジクサリ王女の美しさにすっかり心を奪われ、ますます彼女に夢中になります。彼は情熱的なダンスを披露しながら、王女に愛を伝えようとします。
しかし、王女は気品を保ちながらも、王の求愛に対して慎重な態度を崩しません。彼女の踊りは、繊細でありながらも毅然とした姿勢を表現しており、優雅なステップと鋭い視線で王の申し出を考えています。
求婚
ラセム王はついに、王女に正式な求婚をします。彼は王としての威厳を持ちながら、心からの愛を込めたダンスで、王女に結婚を申し込みます。
しかし、レンジクサリ王女はこの求婚を受け入れません。彼女は王の気持ちには感謝しつつも、自らの意志を貫くことを選びます。王女のダンスは、この決意を示すかのように優雅でありながらも力強い動きを見せます。
ガルーダとの戦い
求婚を拒まれたラセム王は、怒りと悲しみの中で戦いを決意します。彼はレンジクサリ王女を力ずくで手に入れようと考え、軍を率いて彼女の国へ攻め入ることを決めます。しかし、その行為を神々は良しとしません。そこに登場するのが、神の使いである「ガルーダ」です。ガルーダは、王女の拒絶は神々の意志であるとラセム王に告げ、彼に試練を与えます。
ラセム王とガルーダの戦いは、物語のクライマックスです。王は勇敢に剣を振るい、ガルーダに立ち向かいます。しかし、神の使いであるガルーダは圧倒的な力を持ち、王は命をおとしてしまうのです。
レゴンダンスの芸術
レゴンダンスは以前は狭いエリアで楽しまれていましたが、19世紀初頭以降、少しずつ広い範囲へと伝授されるようになりました。バリには芸術好きな人が多く、当時からたくさんのダンススタジオが展開されていたようです。そしてさまざまな様式のレゴンダンスへと発展しました。
バリの村ごとに異なるスタイルが開発され、今でもその特徴を残している村もあります。主にバリ島南部で発達したレゴンダンスの種類は16種とも18種ともいわれており、中には、ラーマーヤナやマハーバーラタといった、神話に題材を取ったものもあります。
レゴンダンスの音楽ガムラン
レゴンダンスにおいて非常に重要な役割を持っているのがガムランです。ガムランはバリの伝統的な楽器で、複数の奏者によって演奏されます。ガムランと一言でいわれますが、実際には青銅製の様々な楽器のアンサンブルになります。形状の異なる楽器を担当奏者がそれぞれに特徴的な音色を奏でます。
異なる音色の重なりが新たな効果を生み出していく様子はとても聴き応えがあります。レゴンダンスの伴奏に使われるガムランはパレゴンガン・ガムランと呼ばれるもので、メロディを歌うナレーターのような人がいます。迫力あるガムランとメロディアスなヴォーカルに合わせて、扇子を持つ踊り子がしなやかに踊ります。これらのコンビネーションによって、レゴンダンスが成り立っています。
バリ島のレゴンダンスを鑑賞するには

バロンダンスやケチャックダンスなど、他のダンスに劣らず人気の高いレゴンダンス。バリ島でレゴンダンスが鑑賞できる場所としては、ウブド王宮やサラスワティ寺院がよく知られています。
毎日午後7時半〜8時に、プロのダンサーによって披露されています。レゴンダンスは以下のスポットで観ることができます。

ウブド王宮
ウブド王宮はウブドの中心にあり、クタからは車で2時間ほどかかります。ウブドを旅行したついでにレゴンダンスを鑑賞するのもおすすめです。レゴンダンスを鑑賞した後は、ウブドでのディナーを楽しむこともできます。ウブド王宮は、バリ島の文化と芸術のエピセンターともいえます。夕方になると広場がステージに変わり、ライトアップされた美しい背景の下でレゴンダンスのパフォーマンスが開催されます。
ウブド王宮でのパフォーマンスは、その歴史的な雰囲気と伝統的な装飾が一体となり、観客に深い感銘を与えてくれます。優れた音響設備と広々とした舞台を備えており、本格的レゴンダンスのパフォーマンスをじっくり鑑賞できます。 また、豪華な内装と優れた客席配置により、観客はダンサーの繊細な動きを間近で体験することができます。
バリ島のレゴンダンスを体験するには

バリ島でレゴンダンスを体験する方法はいくつかあります。
ダンスレッスン:自分で踊ってみる
バリ島では、観光客向けのレゴンダンスレッスンが開催されており、初心者でも気軽に伝統舞踊を学ぶことができます。特にウブドやデンパサールの文化センター、バリ舞踊の学校では、現地のダンサーが基礎から丁寧に指導してくれます。
レッスンでは、レゴンダンスの基本的な手や指の動き、目の動き、ステップを学びます。特に、指を反らせる独特のポーズや、しなやかなステップは、バリ舞踊ならではの魅力を体験できるポイントです。1回のレッスンは約1時間で、料金は100,000〜250,000ルピア(約1,000〜2,500円)程度。興味のある人は、ぜひ挑戦してみてください!
レゴンダンスの祭りやイベントに参加する
バリ島では、一年を通して様々な祭りやイベントが開催され、レゴンダンスも披露されます。特に有名なのが、バリ・ヒンドゥー教の祭典「ガルンガン」や「クニンガン」の期間中に行われる伝統舞踊の公演です。
また、ウブドやデンパサールでは、観光客向けの特別イベントとして、現地のダンサーと一緒にレゴンダンスを体験できるプログラムもあります。祭りでは、現地の人々と交流しながら、より本格的な雰囲気の中でレゴンダンスの美しさを楽しむことができます。イベント情報はホテルや観光案内所で確認できるので、訪れる際はぜひチェックしてみましょう!
バリ島のレゴンダンスと旅行に組み込む
旅行計画の一部として
バリ島を訪れる際は、レゴンダンスを観ることを計画に加えてみてください。それはあなたの旅行をより豊かで満足感のあるものにするでしょう。
レゴンダンスは、バリ島の他の文化遺産、例えば寺院の訪問や伝統的な工芸品のショッピングと一緒に楽しむことができます。旅行の計画を立てる際は、レゴンダンスのショーが開催される時間や場所、予約方法を事前に調べておきましょう。また、旅行会社ではレゴンダンス鑑賞を含むツアーが提供されていますので、問い合わせてみてください。
ウブド王宮でのレゴンダンス鑑賞の流れ
ウブド王宮で見たレゴンダンスの流れを説明しておきます。ウブド王宮でのレゴンダンスは午後7時半から行われます。チケットは当日チケット売り場で購入できます。街中で子どもたちがチケットを販売していることもあり、彼らから購入しても価格は同じです。
開演
ウブド王宮のレゴンダンスは、「ガボール」というウェルカムダンスではじまります。このダンスはもともと、宗教儀式において神様を歓迎する意味を持っています。
若い女性ダンサーが担当することが多く、あでやかなダンスの最後には花びらをまき、祈りを捧げます。その次の演目は「バリス」で、伝統的な戦士のダンスです。通常は男性ダンサーが踊りますが、女性が踊ることもあります。勝利と勇気を称える舞踊です。
レゴンダンスのメインストーリー
そのあと、メインのレゴンクラトンが披露されました。3人の女性ダンサーによって繰り広げられる物語です。最初に踊り子の一人が派手な衣装で踊ります。このダンサーはチョンドンと呼ばれるバリ舞踊の花形です。舞踊団の中で最もダンスが上手で美しいダンサーがチョンドンをつとめます。
そして物語の本筋がはじまります。ラセム王はレンジクサリ王女に求婚しますが、断られてしまいます。怒ったラセム王はレンジクサリ王女の国を攻めようとしますが、途中ガルーダに阻まれ負傷し死んでしまうというストーリーです。
ガムラン音楽の演奏とフィナーレ
レゴンダンスが終わると、ガムランによる演奏があって、次のダンスが始まります。迫力ある力強いタルナジャヤダンスです。続いて、オレグ・タンブリリンガンというラブストーリーを題材としたダンスが披露されました。お花畑で恋に落ちた蜂の物語を、男女のダンサーがロマンチックに描きます。
この舞台のトリは、老人の仮面をかぶったダンサーによるトペンダンスでした。最後にダンサーが全員集合して、カーテンコールです。午後9時の終了でした。 レゴンダンスをメインに、バリ舞踊の真髄をたっぷり味わえた1時間半でした。
まとめ
レゴンダンスは、バリ島から世界へと広がり、その美しさと独特なスタイルで多くの人々を魅了しています。
その歴史、美しさ、そして文化的な意味合いから、レゴンダンスはバリ島を訪れるすべての人々にとって必見のアクティビティです。バリ島での旅行計画に、レゴンダンスをぜひ加えてみてくださいね。