バリ島おすすめ棚田ライステラス3選!行き方から楽しみ方を解説

    バリ島を訪れるなら、一度は目にしておきたい絶景が「ライステラス」です。緑豊かな棚田が階段状に広がる風景は、自然と人の営みが調和したバリ島ならではの魅力。朝霧に包まれた早朝や、夕日に照らされる時間帯は特に幻想的で、訪れる人々の心を癒してくれます。

    目次

    バリ島のライステラスとは

    バリ島のライステラスは、傾斜地に沿って美しく階段状に広がる水田のことを指します。バリ島ではスバックと呼ばれる灌漑システムを用い、千年以上も前から受け継がれてきました。

    特にウブド近郊のテガラランやジャティルイは世界的にも有名で、ジャティルイはユネスコの世界文化遺産にも登録されています。標高や地形を活かしたこの景観は、ただの農地ではなく、自然と信仰、そして人々の暮らしが融合したバリ文化の象徴とも言える観光地です。

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    バリ島のライステラスの見どころ

    バリ島のライステラスは、ただの田園風景ではありません。棚田が織りなす曲線美と自然の色彩、そしてそこに息づく人々の暮らしが織り交ざり、訪れる者に深い感動を与えます。

    緑が広がる大地を眺めるだけでなく、歩いたり、写真を撮ったり、カフェでゆったり過ごしたりと、さまざまな楽しみ方ができるのも魅力です。

    あたり一面にひろがる美しい棚田

    ライステラスの最大の魅力は、何といってもその壮大なスケールと自然美です。見渡す限り緑の棚田が広がる光景は、訪れる人に圧倒的なインパクトを与えます。特に6月から8月にかけては稲の緑が最も鮮やかで、晴れた日の青空と重なる景色はまさに絵画のよう。

    早朝には霧が棚田を柔らかく包み込み、静寂の中にたたずむその景色に心を奪われることでしょう。また、棚田の間には小さな水路が流れ、風にそよぐ稲の音と水のせせらぎが五感を癒してくれます。

    フォトジェニックなスポット

    ライステラスは写真好きにもたまらないスポットです。テガラランでは、人気のブランコやハート形のフォトフレームが設置されており、誰でも簡単に映える写真を撮影できます。また、棚田を見渡せる高台のカフェやテラス席では、コーヒー片手にリラックスしながら絶景を楽しむことができます。

    時間帯によっては、太陽の光が棚田の水面に反射してキラキラと輝き、まるで鏡のような幻想的な景色に。観光客の間では、日の出や夕焼けを背景にした写真が特に人気で、SNS映えを狙うならその時間帯を狙って訪れるのもおすすめです。

    バリ島のライステラスのベストシーズン

    バリ島のライステラスは一年中訪れることができますが、気候や稲の成長具合によって景観が大きく変化します。特におすすめなのは、鮮やかな緑が広がる乾季の初めや、黄金色の稲穂が輝く収穫期。

    また、雨季には霧に包まれた幻想的な風景を楽しめます。観光やインスタ映えの写真撮影、トレッキングなど目的に合わせてそれぞれの時期で満喫できます

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    乾季(4月~5月)

    バリ島の乾季は、4月から始まり、空気が澄んでいて過ごしやすいのが特徴です。中でも4月~5月は湿度が低く、晴天の日が多いため、外での観光にぴったりの季節。ライステラスではちょうど田植え後の若々しい稲が一斉に芽吹き、一面に広がるフレッシュな緑が目を楽しませてくれます。

    また、朝晩は涼しく、日中でも暑すぎないため、棚田をゆっくりと歩いて散策するのに理想的な気候です。風に揺れる若葉のざわめきや、キラキラと輝く水面など、心地よい自然のリズムを全身で感じることができます。

    収穫期(9月~10月)

    9月から10月にかけては、ライステラスが黄金色に染まり、実りの季節ならではの景観が広がります。稲穂がたわわに実り、風が吹くたびに棚田が金色の波のように揺れる様子は、まさに自然の芸術。天気も比較的安定しており、青空と黄金のコントラストが非常に美しい時期です。

    また、地域によっては稲刈りの作業風景が見られることもあり、バリ島の農村文化をより身近に感じられます。この時期の棚田は、静けさの中に活気があり、自然と人々の暮らしが調和する様子を目の当たりにできる貴重なシーズンです。

    雨季(11月~3月)

    雨季はバリ島全体にスコールが多くなる時期ですが、ライステラスには意外な魅力が隠れています。頻繁に降る雨によって水田にはたっぷりの水が張られ、水鏡のように空を映し出す景観が楽しめます。特に雨上がりには、棚田に霧が立ちこめ、幻想的な雰囲気に包まれることも。

    観光客が比較的少ない時期でもあるため、静かにのんびりと自然と向き合いたい方にはぴったりです。気温は高めですが、雨が降ることで空気が冷まされ、涼しさを感じる時間帯もあります。雨季ならではの神秘的な風景に出会えるチャンスの多い季節です。

    バリ島のライステラス3選

    バリ島には数多くの美しいライステラスがありますが、その中でも特に人気の高い3つを紹介します。それぞれの棚田には異なる魅力があり、訪れるエリアごとに異なる体験ができるのがバリ島の面白さ。自然だけでなく文化やアクティビティも合わせて楽しめます。

    ジャティルイのライステラス

    バリ島西部、タバナン県に位置するジャティルイのライステラスは、その規模と美しさからユネスコ世界文化遺産にも登録されている名所です。標高700メートルの高原地帯に広がる棚田は、なんと約600ヘクタールもの広さを誇り、どこまでも続く緑の波が壮観です。

    このエリアは観光地化が進みすぎておらず、昔ながらの静けさや素朴な雰囲気が残っているのが魅力。棚田の中を歩けるトレッキングコースが整備されており、約1〜3時間のコースで大自然の中をのんびりと散策できます。観光客が少ないため、静かに自然を満喫したい人に特におすすめです。

    テガラランのライステラス

    ウブド中心部から車で約20分ほどの場所にあるテガラランのライステラスは、アクセスの良さと観光向けの整備が魅力。階段状に広がる棚田が美しく、特に朝の光に照らされた風景は息をのむほどの美しさです。このエリアはフォトスポットが豊富で、空中ブランコや巨大な鳥の巣オブジェなど、インスタ映えを狙ったユニークな仕掛けが多数。

    また、棚田を見下ろす位置におしゃれなカフェやレストランも点在しており、美景を眺めながらバリ風のスイーツやドリンクを楽しむことができます。短時間で訪れられるため、ウブド観光と組み合わせるのにおすすめなスポットです。

    ブキット・ジャンブルのライステラス

    バリ島東部、カランガセム県にあるブキット・ジャンブルのライステラスは、知る人ぞ知る隠れた名所。アグン山の麓に広がるこの棚田は、標高約500メートルの斜面に位置しており、山と田んぼが一体となったドラマチックな景色が魅力です。

    観光地化があまり進んでいないため、静かで落ち着いた雰囲気が保たれており、ローカルな暮らしを感じられるのも特徴です。近隣にはバリ島の料理を味わえるワルン(食堂)や、バリの伝統的な農作業を体験できるアクティビティもあります。アグン山を背景に棚田が広がる風景は、写真愛好家にも高く評価されているスポットです。

    ジャティルイのライステラス

    ジャティルイは、バリ島西部の山間に広がる壮大なライステラスで、その美しさと歴史的価値からユネスコの世界文化遺産に登録されています。

    訪れると、静寂に包まれた自然とともに、バリの農村文化や人々の暮らしが息づく風景に心癒されます。観光地化が進んでいないため、素朴なバリの魅力を味わうことができます。

    • 住所:Jatiluwih, Penebel, Tabanan Regency, Bali, Indonesia
    • 営業時間:6:00頃~17:00頃
    • 入場料:大人:40,000ルピア(400円)程度。子ども:20,000ルピア(200円)程度
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    古代からの灌漑システム

    ジャティルイの棚田では、バリ・ヒンドゥー教と深く結びついた「スバック」と呼ばれる灌漑システムが今なお機能しています。この仕組みは9世紀頃に確立されたとされ、地形や水の流れを巧みに利用した高度な技術に支えられています。水は山からの湧き水を各農地へと均等に届け、稲の成長を助けています。

    スバックは単なる技術ではなく、神と自然、人間の調和を大切にする信仰心から生まれた仕組みで、村全体で協力しながら管理されています。現地ではこの伝統を今も守り続けており、ライステラスの景観とともに、バリ人の暮らしと精神文化を感じ取ることができる貴重な場所です。

    息を呑む展望スポット

    ジャティルイにはいくつかの展望スポットが点在しており、どこから見てもパノラマのような広大な棚田が広がっています。特に人気なのは、棚田を見下ろす高台にある小道沿いの展望エリアで、朝方には霧が立ち込め、幻想的な雰囲気が漂います。

    晴れた日には遠くバトゥカル山を背景に、何層にも重なる緑の棚田が織りなす風景が広がり、思わず息を呑むほどの美しさ。周辺にはローカルカフェや休憩スペースもあり、絶景を眺めながらコーヒーや軽食を楽しむのもおすすめです。

    テガラランのライステラス

    ウブドから気軽にアクセスできるテガラランのライステラスは、観光客に大人気のスポットです。手入れの行き届いた棚田と、体験型アクティビティが充実している点が魅力。短時間でも満喫できるため、バリ島初心者にもおすすめです。フォトスポットやカフェも豊富で、散策も食事も楽しめます。

    • 住所:Jalan Raya Tegallalang, Tegallalang, Gianyar Regency, Bali, Indonesia
    • 営業時間:7:00頃~18:00頃
    • 入場料:大人:15,000~20,000ルピア(150~200円)。子ども:10,000~15,000ルピア(100~150円)程度
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    伝統的な農業体験

    テガラランでは、美しい景色を眺めるだけでなく、実際に棚田での農作業を体験できるプログラムもあります。現地の農家と一緒に稲の植え付けや収穫を行うアクティビティは、観光とは一味違う深い体験をもたらしてくれます。素足で水田に入り、泥の感触を感じながら働く体験は、大人から子どもまで楽しめる貴重な思い出になるはず。

    農作業のあとは、バリ島の家庭料理を囲んで一息つくこともでき、バリの人々の温かさに触れられる点も好評です。英語対応のガイド付きツアーもあり、文化的な背景や稲作のサイクルについて学べるのも魅力です。

    巨大ブランコ

    テガラランと言えば、SNSでも話題となった「バリ・スウィング」と呼ばれる巨大ブランコが大人気です。棚田の谷に向かって勢いよく漕ぎ出すと、眼下には一面の緑が広がり、まるで空を飛んでいるかのようなスリルと開放感を味わえます。ブランコの高さは10〜20メートル以上あり、安全対策も万全。

    観光客の多くがこのアトラクションを目当てに訪れ、空中での写真撮影を楽しんでいます。利用料金はブランコの種類によって異なりますが、1回あたり約150,000ルピア(約1,500円)前後が目安です。

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    バリ島のライステラスを訪れる際の持ち物

    ライステラス観光を最大限に楽しむためには、事前の準備が大切です。自然の中を歩くことが多いため、快適に過ごすための持ち物をしっかりチェックしましょう。ここでは、特におすすめしたい3つのアイテムをご紹介します。

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    歩きやすい靴

    バリ島のライステラスは、階段状になった斜面やぬかるんだ道など、足元が不安定な場所を歩くことが多いです。特に雨季や朝露が残る時間帯は地面が滑りやすくなるため、サンダルやヒールではなく、滑りにくいスニーカーやトレッキングシューズがおすすめです。

    また、長時間歩くこともあるため、クッション性のある靴を選ぶと疲れにくく快適に過ごせます。靴下を履いておけば虫刺され対策にもなり、安心して自然の中を散策できます。靴を汚したくない方は、帰り用の履き替え用サンダルを持参するのも良いでしょう。

    日よけグッズ(帽子・サングラス・日焼け止め)

    バリ島は一年を通して強い日差しが照りつけるため、日よけ対策は必須です。特にライステラスは日陰が少なく、長時間の屋外活動になることもあるため、広めのつばが付いた帽子やUVカット効果のあるサングラスを持って行くと便利です。

    さらに、日焼け止めは顔や腕など露出している部分にこまめに塗るようにしましょう。汗で落ちやすいため、ウォータープルーフタイプがおすすめです。うっかり日焼けして旅の後半を苦しむことがないよう、しっかりと準備しておきましょう。

    撮影用スマートフォンまたはカメラ

    バリ島のライステラスは、どこを切り取っても絵になる絶景の宝庫です。緑の棚田が幾重にも重なった風景や、朝霧が漂う幻想的な瞬間を逃さないためにも、撮影機器は忘れずに持って行きましょう。スマートフォンでも十分に美しい写真が撮れますが、広角レンズ付きのカメラがあれば、さらに奥行きのある写真が撮影できます。

    また、バリでは突然のスコールもあるため、防水ケースやカメラ用のレインカバーがあると安心です。旅の思い出をしっかりと残すために、バッテリーの予備やモバイルバッテリーも忘れずに携帯しましょう。

    バリ島のライステラスを訪れる際の注意点3つ

    ライステラス観光は自然の中で非日常を味わえる貴重な体験ですが、棚田特有の環境やバリ島の文化的背景を踏まえて行動することが大切です。現地で気をつけたい注意点を3つに分けてご紹介します。

    立ち入り禁止エリア

    バリ島のライステラスは、観光地でありながらバリ島の農家が日常的に作業を行っている私有地でもあります。一部の棚田では、写真映えを狙って無断で田んぼの中に入ってしまう観光客が見られますが、これはトラブルの原因になるだけでなく、農作物や灌漑システムを傷めてしまう可能性もあります。

    エリアによっては「立入禁止」やインドネシア語で「Dilarang Masuk」と書かれた看板が設置されていることもあるため、注意して確認し、ルールを守りながら散策を楽しむようにしましょう。ガイド付きのツアーを利用することで、安心して見学できるスポットに案内してもらうのもおすすめです。

    ドローン撮影

    ライステラスの壮大な景観を空から撮影したいと、ドローンを持ち込む観光客も増えていますが、使用には細心の注意が必要です。場所によってはドローンの使用が禁止されていたり、許可制となっていることもあります。また、音や飛行によって農作業中の現地の人々や、静かに景色を楽しんでいる他の観光客に迷惑をかけてしまうことも。

    安全な操作だけでなく、周囲への配慮を忘れずに行動することが大切です。どうしても撮影したい場合は、現地で確認を取り、必要があれば使用許可を得た上でマナーを守って行いましょう。

    子どもから目を離さない

    家族旅行でライステラスを訪れる際は、特に小さなお子さまから目を離さないように注意が必要です。棚田には手すりのない斜面や細いあぜ道、水路など危険な箇所が多く、はしゃいで走ったり飛び跳ねたりすると転倒や滑落の恐れがあります。

    また、テガラランなど観光客の多いエリアでは、混雑に紛れて子どもが見失われるリスクもあるため、人混みでは手をつないで行動しましょう。ブランコなどのアクティビティに参加する際にも、年齢制限や安全基準を確認し、無理のない範囲で楽しむことが大切です。安全を確保したうえで、思い出に残る体験をしましょう。

    まとめ

    バリ島のライステラスは、ただの田園風景ではなく、人と自然、信仰が織りなす奥深い魅力にあふれた場所です。どこまでも広がる緑の棚田、神秘的な朝霧、そしてローカルな文化体験は、旅の記憶に強く残ることでしょう。

    ジャティルイで静けさに包まれ、テガラランでアクティブに楽しみ、ブキット・ジャンブルで壮大な自然に圧倒される、そんな多彩な魅力が待っています。バリ島を訪れるなら、ぜひライステラスの風景に身を委ねてみてください。

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    ぜひバリ島観光の参考にしてみてくださいね!

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